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「アメリカの奥深く分け入ったところにある町があった。生命あるものはみな自然と一つだった。町のまわりには豊かな田畑が碁盤の目のようにひろがり、穀物畑の続くその先は丘が盛り上がり、斜面には果樹がしげっていた。」
これは、レイチェル・カーソンの『沈黙の春 Silent Spring』の序章である。
春を沈黙させる原因となった白い粉の正体は、農薬である。カーソンの本の出版は1962年だった。『沈黙の春』が出版されると、賛否両論がまき起こった。農薬や食品工業の会社は、農薬をやめたら害虫が大発生するとか、DDTやBHCが人体に害のないことは証明済みであるとカーソンを批判しました。
この『沈黙の春』は、出版妨害があるほどアメリカ全土で、世界で反響がありました。
私たちは、地球温暖化による気候の変調、農作物の減収、砂漠化等の様々な影響を受けていますが、『沈黙の春』が加害者と被害者の関係が明解なのに比べ、温暖化問題は、加害者が被害者、被害者が加害者という妙な構造です。
しかし、本当の被害者は私たちではありません。被害者は、次世代、次々世代の子どもたちです。
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